こんにちは。Akiです。
世界情勢が激動の日々ですが、みなさん心穏やかに過ごせてますか?
あらためて、
家族が健康で安全に暮らせて、毎日仕事があるということは、当たり前ではないんだな、と思う今日この頃です。
ただ、そう思っていても、どうせ仕事をするなら、
いい環境で働きたい!
特に女性は、結婚、出産などライフスタイルに変化があるので、ずっと希望通りの条件で働き続けることは、難しい時期もあるかもしれません。
少しでも環境の変化をリスクヘッジするため、若い時になにか資格を取っておこう!と考えている方も多いと思うので、今回は、新卒からずっと不動産業界にいるわたしが、
持っててよかった!
と心から思う資格、「宅建」についてお話ししていきたいと思います。
食いっぱぐれない資格「宅建」?!「IT重説」本格稼働で更にオススメ!
人生において、「住まい」というのは切り離せないものですよね。
一般的には、不動産を売ったり買ったりはもちろん、借りたりする機会でさえ、そんなに頻繁にないので、
不動産知識ならバッチリ!
という、マニアックな方は少数派かと思います。
そうなると、あまり専門的な知識のない素人さんが、丸腰のまま不動産という高額取引をすることになりますね。
なので、契約後にトラブルにならないためにも、不動産の専門家である宅建士から、契約内容や物件概要について詳しい説明を受け、納得して契約をする必要があります。
では、不動産専門家の証、宅建士とは、いったいどんな資格なのでしょうか?
宅建士ってどんな資格?
◎正式名称は「宅地建物取引士取引士」
◎不動産の専門家を示す国家資格
◎資格試験合格率は15%くらい
◎不動産業では社員5人に1人宅建士が必要
もしあなたが
不動産業で働きたい!
と思ったら、わたしは強く宅建の取得をおすすめしますし、転職エージェントさんなどからも、高確率で、
「宅建」持ってる?
という質問をされると思います。
その理由は…
宅建士にしかできない!「独占業務」ってどんな業務?有資格者のメリットは?
不動産業界で働くなら、宅建を取っておいて損はないという理由の一つは、
不動産企業には、宅建士にしかできない、超重要かつ必須のお仕事があるからです。
宅建士にしかできない「独占業務」とは?
◎重要事項説明
契約後のトラブルを防ぐために、契約前に、契約内容や条件などを説明するよ
◎35条書面への記名押印
重要事項を説明した、という事実証明の書面だよ。
宅建士は、その書面記載の内容に責任を持つという意味で、記名捺印をするよ。
◎37条書面への記名押印
契約の重要な部分が書かれた書面のことだよ。
この書面が不動産取引をしたことの証明になるよ。
これらは、不動産契約における必須業務にも関わらず、宅建士のみに許可されています。
例えば、資格を持っていない営業さんは、自分の取ってきた契約を結ぶためには、有資格の事務さんなどに、重説をお願いしないといけません。
なので、営業さんは、有資格者の事務さんと、いい関係を築いておく必要がありますよね。
そう!お気づきの通り、
宅建試験は、合格するのは簡単ではなく、不動産会社は、一定人数の宅建士を雇う必要があり、さらに、有資格者しかできない重要な業務が常にあるので、
宅建をもっているだけで、無条件で重宝される可能性が高いんです。
年齢が上がるにつれ、転職しづらくなるというのが、世の通説のようですが、宅建を取っておくと、
食いっぱぐれにくい!
と言われているのは、性別、年齢、経歴などを飛び越えて、資格がある人募集!という求人も多くあるからです。
また、自分が不動産投資や、マイホームを購入などする場合も、不動産会社や売主さんに甘くみられない、というメリットもありますね。
コロナ渦で急成長の新しい仕組み、IT重説ってなに?
宅建があると食いっぱぐれにくいなら、
チャレンジしてみようかな?
と思ったみなさんの中にも、
不動産業界って土日に働くんでしょ?
無理!
という方も多いと思います。
それは確かに正しくて、法人相手の不動産会社以外は、もちろん部署にもよりますが、平日休みが多です。
そうなると、とたんに魅力半減の方もいるかもですね。
実際、わたしも、もし子育てしながら土日も働いたら倒れてしまうので、週末に働くことはなかなか考えられません。
でも!
時代は変わったようで、近年、「IT重説」という仕組みが登場しました。
IT重説ってなに?
◎PCやスマホなどのオンラインシステムを利用して重要事項説明を行う
zoomやteamsなどのテレビ会議システムを使うよ
◎2017年10月1日より賃貸借契約のみで運用開始
◎2021年4月1日より売買契約でも運用開始
買主側、不動産会社のIT環境を整っていて、売主の同意がある物件以外はIT重説ができないよ
◎図面や書類、内容が十分に理解できる映像と、両者が十分にコミュニケーションがとれるオンライン環境が必要
◎IT重説開始前に、契約書類一式を、契約者に送付が必要がある
各書類には、事前に宅地建物取引士の記名捺印が必要だよ
◎不動産会社側は、宅建士の免許証を提示、契約者側は身分証を提示する必要がある
双方とも本人確認する必要があるよ。
◎重説完了後、契約者は書類一式を不動産会社に送付する必要がある
不動産会社側にも契約者側にも、手間と時間を大幅にカットできる画期的な仕組みですね!
TI重説のメリットデメリット
不動産を契約する際、いままで必ず対面で重説が必要だったことを考えると、
IT重説は、不動産企業にとっても契約者にとっても、とても画期的な仕組みです。
IT重説のメリットデメリット
<メリット>
◎PCやスマホがあれば現地に行く必要がない
◎説明過程をビデオで残すことができる
◎コロナ渦で需要増加
<デメリット>
◎通信環境を整える必要がある
◎IT器機を使いこなす必要がある
通信環境を整えたり、オンライン会議システムなどを使いこなす必要があるので、ご年配の方などでITが苦手な場合は、少し難しいかもしれませんが、
進学や入社で上京予定の方などは、交通費なども節約できるし、とても便利そう。
高額取引ゆえか、古いしきたりみたいなものが沢山残っている不動産業界なので、
このIT重説のように、新しくて便利なルールが普及することは、とてもいいことだ、とわたしは感じます。
また、IT重説という画期的な仕組みができたことで、今までの、「対面契約しばり」がなくなり、不動産会社もリモートワークがしやすくなりそうな予感がしますね。
不動産の契約自体は、長くても1時間程度なので、
リモートでいいなら、土日でも対応できる!
わたしが宅建を取得してよかったと思うこと
わたしは新卒で日系の不動産企業に入社したのですが、営業職ではないにもかかわらず、宅建士5人に1人ルールがあるからか、部署全員に宅建資格取得が奨励されていて、
合格するだけで、月給3万円アップ!
資格にかかる費用はすべて会社持ち!
会議室に先生を招いてレクチャー!
という、至れり尽くせりのラッキー環境だったため、もちろんお給料アップ目当てでチャレンジして、運良く一発合格。
でも、合格したい目的がイマイチだったからか、資格取得後すぐには、宅建の価値は見出せませんでした。
でも、結婚後に一転。
通勤時間短縮のためのはじめての転職では、すぐ次の仕事が見つかり、その後、出産、子育てなどで働き方を変える必要がでてきても、ずっと不動産業界で働き続けていられるのは、宅建を持っていることが大きいのかな?と。
資格を取らせてもらった新卒の会社には、今でもとても感謝しています。
資格取得後、実際に契約業務をしたことがなくても、宅建に合格したという事実が、ある程度不動産の知識があり、コツコツまじめに勉強を続けられる人、という評価につながり、転職にも有利になったのでは?とも感じています。
なにかとライフイベントが多い女性ですが、そのためにあきらめるものは、できる限り減らしたいですよね。
資格をたくさん持っていればいい、とは思わないけど、毎日楽しく過ごすための武器にはなるかも?と思いますので、ご興味ある方は、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか!