2022年、90年以上ぶり歴史的米国株安!ナスダック100はお買い得なの?

Aki
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こんにちは。Akiです。

わたしは数年前よりS&P500をメインにしたインデックス投資をしているのですが、

2022年初以来、米国株は下落が続いており、最近では、

個人投資家

世界恐慌ぶりの米国株安!

個人投資家

米国株、90年以上ぶりの歴史的下落で大丈夫?!

とか、ネガティブな声を聞く機会が増えた気がします。

たしかに、現在は歴史的に見ても事件的な下落真っ只中ですが、こんな時こそ、間違ったウワサに流されて狼狽売りをせず、しっかり市場に残り続けたいものです。

わたしはというと、

長期で積立をしていることと、たまたまコロナショックで大きく買い増できたおかげで、今のところなんとかプラスの成績を維持しておりますが、

2022年1月より、新たに積立購入を始めたNASDAQ100だけは、今日時点でマイナス10%、、

ということで、

Aki

ナスダック100インデックス投資、今後どうする?

について、もう一度考えてみました。

目次

2022年、90年以上ぶり歴史的米国株安!ナスダック100はお買い得なの?

ナスダック100の全期間チャートをみてみると、近年、凄まじい勢いで高騰していましたが、ここ半年くらいは急落しているのがわかります。

わたしが積立を始めたの2022年初来からのチャートは、見事に右肩下がり、、

Aki

ナスダック100の今後はどうなるんだろう?

このような不安に陥った時は、

Aki

今の株価が割安なのか、割高なのか、適正なのか、をきちんと調べて、自分なりに腹落ちさせる!

ということが大事です。

自分の中で、自分の投資方針に自信があり、手堅い銘柄に長期投資をしていれば、株価の下落は全く問題ではありません。

なので、今回は、なぜナスダック100は下落しているのか?という原因について、考えてみることにしました。

Aki

今の歴史的下落の原因が、利上げの影響だけなのか?

Aki

はたまた、企業の事業自体がうまくいっていないのか?

Aki

そもそも、昨年までがバブルで異常値だったのか?

世の中で騒がれ始めたネガティブな意見を聞く前に、まずは自分で考えてみようと思います。

PERってどんな数字?ハイテク株が利上げ局面で急落しているのはなぜ?

ところで。

そもそも、なぜ、ナスダックに多く組み込まれているハイテク株は、他のセクターに比べて下落幅が大きいのでしょうか?

その理由は、ハイテク株は一般に、株価収益率(PER)が高いからです。

Aki

株価収益率(PER)とは、株価を一株当たり利益で割った数字のことだよ

PERと利回りは逆数の関係なので、PERが高いというのは、利回りが低いということです。

Aki

利回りとは、一株当たりの利益を株価で割っ た数字のことだよ。

利上げ局面で、PERが高い(利回りが低い)ハイテク株は、金利が上昇すると旨味が低下し、売られやすくなるんですね。

Aki

利回りと金利を比べて、メリットが感じられなくなるからだね。

ということで、

ハイテク株が他のセクターより利上げに影響を受けやすいといことがわかったところで、

次は、ナスダック100の特徴についてみていきましょう。

ナスダック100の特徴は?S&P500との違いを比べてみた!

ナスダックとは、IT系ベンチャー企業が多く上場しているアメリカの株式市場のことです。

ナスダックの特徴

◎通称GAFAMと呼ばれている大企業が上場している

Aki

GAFAMとは、アルファベット(Google)、Apple、メタ(旧フェイスブック)、Amazon、Microsoftのことだよ

◎情報技術系セクターの割合が高い

Aki

全体の約半分弱を他のセクターより利上げの影響を受けやすいIT系企業(ハイテク株)が占めているよ。

◎構成銘柄のうち、GAFAMの占める割合がとても高い

Aki

5社で約半分弱くらいだよ

ナスダックに連動するインデックスファンドはいくつかありますが、

そのうち、ナスダック100は、

ナスダックに上場している企業の上位100社で構成されたインデックスファンドのことです。

セクター別の構成比率は、情報技術(ハイテク株)企業が約半分を占めていて、

<NASDAQ100の業種別の時価総額の比率>(2020年10月末時点)
出所:ブルームバーグのデータより日興アセットマネジメントが作成

ダウ平均やS&P500と比べてみても、セクター構成が情報技術(ハイテク株)企業に偏っているのがわかります。

<米国株主要3指数の業種別の時価総額の比率>(2020年10月末時点)
出所:ブルームバーグのデータより日興アセットマネジメントが作成

また、構成銘柄の割合をみると、GAFAMがおよそ半分近くを占めていて、

<NASDAQ100の上位10企業の指数に占める比率>
(2020年10月末時点)

出所:ブルームバーグのデータより日興アセットマネジメントが作成

S&P500におけるGAFAMの割合が、約4分の1弱なのと比べてみても非常に高い割合と言えそうです。

米国株(S&P500)構成銘柄と時価総額比率:「iシェアーズ・コア S&P 500 ETF」より(2022年1月時点)

ということは、今後もGAFAMがゆるぎない成長をする、とか、ハイテク株企業が時代をリードする、と信じられるなら、投資対象としてぴったりの銘柄と言えそうです。

GAFAMってどんな企業?

さて。

ナスダック100インデックス投資を考えるとき、

Aki

なんだかGAFAMが重要そう

ということがわかりましたので、さらに詳しくみていきましょう。

まず、GAFAMの年初来チャートをみてみると、軒並み下落しているのがわかります。

株価下落の原因を、アメリカの利上げだけだ、と考えると、

Aki

GAFAMは利上げに弱いハイテク株だから、株価が下落してるんじゃないの?
それなら、利上げが終わったら株価爆上げってこと?

と思ってしまいそうですが、

でも、本当にそれだけが原因なのでしょうか?

Aki

そもそも、GAFAMとは一体どんな企業なのか?

例えば、年初来から同じように株価が下落しているGAFAMですが、

Microsoft、Google、Amazonの利益率の推移をみてみると、MicrosoftとGoogleは上昇していることがわかります。

また、Amazonは他の2社に比べて利益率が低いことも分かります。

マイクロソフト、グーグル、アマゾンの営業利益率
マネックス証券HPより

このように、ひとえに利上げに弱いハイテク株といっても、今の株価が割安かどうかは、各企業で違いそうですので、

次は、先月発表されたGAFAMの1〜3月期決算を見てみました。

2022年1~3月GAFAM決算をみてみよう!

歴史的米国株安で下落幅が大きいナスダック100が、長期的な投資に適している、手堅い銘柄なのかどうか判断できるように、まずは構成の約半分を占めるGAFAMの直近決算発表の内容をみてみましょう。

◎アップル(AAPL)

・半導体不足の影響が心配される中、売上高と純利益が共に過去最高益

・利益の高い部門の比率が拡大、iPhoneの売上は、売上全体の約半分を占める

・金融引き締め・利上げ、中国のゼロコロナ政策などの影響を受けながらも好業績

◎マイクロソフト(MSFT)

・市場予想よりも好決算。特にクラウドサービスAzureが絶好調

・リンクトイン、Xbox、Surfacも好調

・米国の大手ゲーム会社「アクティビジョン・ブリザード(ATVI)」の買収計画を発表

◎アルファベット(GOOGL)

・市場予想を下回る決算で決算発表後の株価は軟調

・YouTube広告が苦戦(TikTokと競合)

・Google検索は大きく伸び、小売業・旅行業の広告も回復、AdSenseも好調

◎メタ・プラットフォームズ(FB・旧フェイスブック)

・売上は上場以来最低の伸び率・純利益も減益だが、純利益は市場予想を上回り、決算発表後に株価上昇

・減益の理由は、TikTokとの競合、欧州の個人情報規制、メタバースへの投資など

・前期マイナスだったユーザー数の伸びが、今期は市場予想を上回る

・GAFAMの中で前期は最も悪い決算を発表し、株価も大幅下落していた分、今後の値動きは期待できるかも?

◎アマゾン(AMZN)

・予想を上回る悪い決算、今後もしばらく厳しい状況が続く可能性あり

・配送費(エネルギー価格上昇)・人件費増(米国の賃金上昇)の影響大、2015年以来の赤字、決算発表後に株価は急落

・クラウドAWSは好調、ネット販売は北米は増、北米以外は減(前年の伸びが異常?)

・新興EVメーカーのリヴィアンへの出資も赤字の原因

株価は下落していても、アップル、マイクロソフトはしっかりと好成績をだしていて、今の株価はかなり割安な感じがしますし、

Google、フェイスブックは市場予測より決算結果は悪かったものの、好調な部門もあるようです。

Amazonは、今後も色々と課題があり、しばらくは厳しそうですが、その原因は、戦争やインフレなどの外的要因も多そうです。

5社それぞれ結果が違いますが、例えば、自分のこととして考えてみたとき、GAFAMのない暮らしはうまく想像できません。

もしかしたら、ナスダックは今後も、少なくともアメリカの利上げが終わるまでは厳しい期間が続くかもですが、

今までも数々の困難な時期をアイデアと行動力で乗り越えてきたアメリカの大企業たちなので、長期保有を考えていて、数年単位の長い目でみたら十分優良な投資先なのではないでしょうか。

結局、投資に買い時はない?!企業の価値を株価のバランスを見て判断をしよう!

現在、わたしたちは歴史的にみても珍しい米国株下落の中にいて、このような時期には、投資に対して悲観的な意見もでてきますが、

わたしは、手堅い銘柄を選び、長期目線で投資すると考えることができれば、下落はむしろ資産を大きく増やすチャンスにもなると思っています。

先日、3年ぶりに対面形式で行われた、バークシャー・ハザウェイの株主総会で、あの投資の神様といわれるバフェットさんが

投資の神様

マーケットが今後どうなるかという情報を判断することで株式の売買をしたことはなく、マーケットの波に乗らず、長期的に投資をするだけだ

投資の神様

理由は、単純にわからないから

と言っていました。

株の買い時は、神様でもわからないらしいので、もはや我々にわかるはずもないですが、企業の決算内容を調べて、その企業を理解することは誰でもできます。

決算書を読むことで、その企業が10年先も魅力的であろうとし、長く愛されるものを生み出す努力をしているかどうかもわかるし、

もし企業の価値に比べて株価が割安ならば、今後は上がる可能性が高いだろうし、

何かの要因で株価が一時的に上がっているだけなら、そのうち下がる可能性が高い、という判断もできるようになるかもしれません。

個人投資家は、利益を確定させなくてはいけない期限はありません。

なので、目先の株価の上がり下がりだけで判断するのではなく、結局は、自分が成長を信じられる企業、または、マーケットに長期目線で投資してみるしかないのでは?と思います。

なので、この先しばらく下落が続くかもしれないナスダック100ですが、わたしは今後もアメリカのハイテク企業に期待して、ナスダック100に積立投資していこうと思いました。

ただ、リスク許容度は人それぞれですし、今回のような長期にわたる下落で、自分では許容度高めと思っていても、実は毎日ドキドキしてしまう方などもいると思います。

自分にとって心地よく長く続けられる、ちょうどいい方法をみつけて、投資を楽しめるといいですね!

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